W杯カタール大会開幕 V筆頭ブラジルか アルゼンチンも円熟 フランスは連覇へ試練
4年に1度のサッカーの祭典、第22回W杯カタール大会は20日、北部アルホルのアルベイト競技場でのカタール-エクアドルで開幕。中東では初めてのW杯で、首都ドーハを中心とした5都市、全8会場で開催される。32チームが1次リーグA-Hの8組に分かれ、上位2チームが16強による決勝トーナメントに進出。決勝は12月18日に行われる。
中東で初めて開催される世界的な一大スポーツイベントが、いよいよ幕を開けた。夏の酷暑を避けるため、異例の冬開催となったカタール大会。開催国カタールと、各大陸予選を勝ち抜いた31チームが、1カ月に及ぶ熱い戦いを繰り広げる。
優勝候補の筆頭は、最多5度の優勝を誇るブラジルか。攻撃陣は大黒柱のネイマール(パリ・サンジェルマン)を筆頭に、ビニシウス(レアル・マドリード)、ラフィーニャ(バルセロナ)らの突破力は驚異。守備ラインにマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、中盤にカゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)ら経験豊富なタレントがそろう。
昨年28年ぶりに南米選手権を制したアルゼンチンも前評判は高い。35歳のメッシ(パリ・サンジェルマン)、34歳のディマリア(ユベントス)との連携は熟練している。イタリアとブラジルに次ぐ史上3チーム目の2連覇に挑むフランスは、我慢の戦いを強いられそうだ。攻撃の柱、ベンゼマ(レアル・マドリード)が左太ももの負傷のため欠場。主力のカンテ(チェルシー)、ポグバ(ユベントス)、キンペンベ(パリ・サンジェルマン)らも相次いで負傷によりW杯出場を断念している。
次の2026年大会は出場枠が48に拡大する。32チームによる濃密な覇権争いに全世界の注目が集まる。