アルゼンチンVパレード 仏エムバペらに侮蔑相次ぐ PK外した選手に人種差別投稿も
W杯カタール大会で優勝したアルゼンチン代表の凱旋(がいせん)パレードが行われた同国首都ブエノスアイレスで20日、市民や選手らからフランスのエムバペらに対する侮蔑や人種差別の言動が相次いだ。フランスのメディアが21日までに伝えた。
フランスのニュース専門テレビBFMの記者が現地から生中継していた際、近くにいた男性らがマイクに「エムバペ、くそったれ」などと発言。SNS上では、エムバペの顔写真を張ってひつぎに模した板を燃やす映像が拡散された。アルゼンチン代表のGKマルティネスはパレードの際、エムバペの顔写真を張った赤ん坊の人形を抱いてばかにした。
エムバペは今年、南米のサッカーは欧州のレベルに劣るという趣旨の発言をし、アルゼンチンから強い反感を招いていたとされる。
一方、決勝でフランスが敗れた後、SNSではPK戦で決められなかった同国のコマン、チュアメニらに対し、人種差別やヘイトの投稿が相次いだ。フランス・サッカー連盟は20日「容認し難い」と非難。刑事告発などの措置を取る考えをツイッターで表明した。