メッシ凱旋 アルゼンチン代表堂々と帰国 20日を祝日として国民と優勝の喜び共有
サッカーのW杯カタール大会でフランスを3-3からのPK戦の末に倒し、1986年大会以来36年ぶり3度目の優勝を果たしたアルゼンチン代表が20日未明(日本時間同日午後)、帰国した。同日昼、首都ブエノスアイレスを凱旋(がいせん)パレードし、国民の祝福を受ける。
カタールで味わった歓喜が、アルゼンチンにも運び込まれた。ブエノスアイレスの国際空港に到着した航空機の扉が開くと、タラップの上で、主将のリオネル・メッシが優勝トロフィーを掲げ、笑顔を見せた。
メダルを首から下げた選手たちは笑顔でレッドカーペットを歩き、屋根なしバスの2階に上がってサッカー協会の施設に向かった。多くの市民が沿道を埋め、国旗を振ったり花火を打ち上げたりして盛大に迎えた。
政府は20日を祝日にした。現地メディアによると、選手は帰国後に空港近くにあるサッカー協会の施設で休んだ後、昼ごろから市内各地を車で回り、国民と優勝の喜びを共有。中心部の大通りにある記念塔「オベリスコ」を目指す。
オベリスコは、サッカーの大会で同国代表が勝利した際などに市民が集まるシンボルとなっている。延長、PK戦までもつれ込み、死闘を繰り広げた18日の優勝後も100万人以上が集まった。
同国紙「パヒナ12」によると、2万6千人以上が航空機の動きを追跡する民間ネットワーク「フライトレーダー24」で代表の搭乗機が到着するのを追った。アルゼンチンは当面の間、熱狂の渦に包まれる。