首相、大阪万博の開会式に出席へ 2週連続の現地入りで発信強化
石破茂首相は、4月13日の大阪・関西万博開幕に先立ち12日に行う開会式に出席する方向で調整に入った。4月5日にも会場を訪れ、来場者を入れて運営や動線を確認する予行演習「テストラン」に参加する。2週連続の現地入りで発信を強化し、機運を高める狙いがある。政府関係者が21日、明らかにした。
4月12日の開会式には天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻の出席のほか各国首脳らの参加も見込む。テストランは4~6日に実施。首相は各国パビリオンの建設状況を視察し、会場内の特設スタジオからテレビ番組に出演する。首相は1月、日本館を視察した。
開幕まで1カ月を切った万博は、関西圏以外で盛り上がりを欠いているとの指摘がある。前売り入場券の売れ行きは目標の1400万枚に達しておらず、日本国際博覧会協会は2月に予約不要の当日券販売導入を決定。3月17日には、修学旅行や団体旅行を含めた売れ行きが計1021万枚になると発表した。
首相周辺は「開催国として何としても成功させなければならないというのが首相の思いだ」と説明した。