韓国大統領の妻、銃言及し叱責か 尹氏拘束の抵抗、捜査過程で判明
【ソウル共同】複数の韓国メディアは20日までに、尹錫悦大統領が「非常戒厳」を巡る内乱首謀容疑で1月15日に拘束された際、尹氏の妻、金建希氏が大統領警護庁職員に「銃を使わず何をしていたのか」と、抵抗しなかったことを叱責したと報じた。警察が、尹氏の拘束令状執行を妨害したとして警護庁幹部らを捜査する過程で判明した。
報道によると、金氏は「(最大野党の)李在明代表を撃ち、私も死にたい」とも語った。職員が金氏の発言を上司に電話で報告し、この通話の録音が見つかったという。
大統領府は報道について「誇張された伝言に基づいており、事実無根」と反論した。
高官犯罪捜査庁(高捜庁)などが1月3日、初めて尹氏拘束を試みた際は、警護庁要員ら約200人が立ちはだかり、拘束令状執行を断念した。
一方、戒厳令宣言時、国会を封鎖したなどとして内乱罪に問われた趙志浩・警察庁長官ら警察幹部は20日、ソウル中央地裁で開かれた初公判で「戒厳軍の布告令に従い、違法性の認識はなかった」などと起訴内容を否認した。