「大相撲夏場所５日目」（１０日、両国国技館）

　横綱白鵬は小結豊真将を押し出し４勝目。

　白鵬が通算６７０勝目を挙げ、朝青龍の６６９勝を抜いた。「ああ、そうですか。なんぼなんですか？６７０？幕内で？通算で？」。取組後に記録更新を知らされるまでは、全く意識していなかった。

　朝青龍は初土俵から６７場所目で引退したが、白鵬は先達を超えた。「去年、おととしの２年間が充実していたからじゃないかな」。１０、１１年の１１場所で７連覇を含む優勝９回。１０年初場所１４日目から九州場所初日までは６３連勝と、一人横綱として角界を支えてきた。

　この日は、今場所全敗の小結豊真将と対戦。「元気のない相手はこの一番に懸けてくるので、見ていこうと思った」。立ち合いで左を張ると、右四つにして一気の押し出し。左手人さし指を負傷した不安も払しょくして、存在感を示した。