元阪神ドラ2・一二三慎太容疑者逮捕…あのアクシデントが人生を狂わせたか
元阪神の一二三慎太が、女性を乱暴した疑いで逮捕されました。ドラフト2位で華々しくプロ入り、大きな期待を集めましたが…その直後のアクシデントが右腕の人生を狂わせてしまったのでしょうか。
公開日:2017.11.23
【2010年8月17日デイリースポーツ紙面より】
第92回全国高校野球選手権大会10日目は16日、3回戦4試合が行われ、第1試合では東海大相模(神奈川)が土岐商(岐阜)を下し、夏35年ぶりに8強入りした。エース・一二三慎太投手(3年)が七回まで無安打投球。八回に初安打を喫したが、1安打完封勝ちを飾った。
(中略)
「完封できたことは自信になった。次もレベルの高いピッチングをしたい」―。プロ注目右腕のエンジンがかかってきた。
「第92回全国高校野球選手権最終日」(2010年8月21日)
40年ぶり2度目の夏制覇はならなかった。東海大相模(神奈川)のエース・一二三慎太投手(3年)が、興南打線に打ち込まれ、6回13失点で降板。3連投でナインを鼓舞したものの“沖縄の熱波”にのみ込まれた。だが立派な準優勝だ。胸を張れ、一二三―。
(中略)
序盤は140キロ台前半をコンスタントにマークしたが、四回以降は右腕が下がり、130キロ台後半に低下した。
「疲れから、球速が一気に落ちてしまいました。練習が足りなかったかな、と思う」と唇をかんだ。
(中略)
「最後に負けてしまったのは悔しいですが、やり切った感はあります。いい経験になりました」と前を向いた。進路については「まだ分かりません」とだけ話し、しゃく熱の聖地に別れを告げた。
ドラフトで阪神が2位指名「投手で勝負したい」
【2010年10月29日デイリースポーツ1面より】
「プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA」が28日、東京都内のホテルで午後5時から行われた。1位入札で阪神など6球団が競合した大石達也投手(22)=早大=は、西武が交渉権を獲得。阪神は即戦力の社会人ナンバーワン左腕の榎田大樹投手(24)を1位指名した。2位では、夏の甲子園準優勝投手の一二三(ひふみ)慎太投手(18)=東海大相模=を指名。「投手で勝負したい」と意気込みを語った。
(中略)
大阪出身の一二三は、まばゆいフラッシュを浴びながら地元・阪神からの2位指名を喜んだ。「本当にありがたいことです。うれしい気持ちでいっぱいです」。球団の印象を「熱狂的なファンの応援が印象的です。素晴らしい甲子園で野球をできることは、すごいことです。地元では応援していました」と語った。
(中略)
野手としての評価も高い。それでも「ピッチャーのこだわりは持っています」とキッパリ。あこがれの選手に、今季ルーキーながら4勝した秋山を挙げ「秋山選手のようなピッチングをして活躍したい」と、自身の未来を重ねた。
阪神という人気球団に入った宿命か、一二三に対する報道はヒートアップしていきます。
【2010年12月6日デイリースポーツ1面より】
阪神の新人8選手が5日、兵庫県西宮市内にある甲子園球場の室内練習場で、体力測定を行った。その後は併設の「甲子園歴史館」や、鳴尾浜にある寮施設「タイガーデン」を見学。体力測定ではドラフト2位の一二三慎太投手(18)=東海大相模=が、懸垂16回を記録するなど全体的にトップクラスの数値。春、夏の甲子園に出場した大物ルーキーが、早くも潜在能力の高さを証明した。
(中略)
午前中に実施された体力測定では、破格の数値で周囲を驚かせた。懸垂で他を圧倒する16回を記録。過去のデータと比べると、入団時の鳥谷が13回で能見が10回だった。近年の高校生選手では断トツの数字で、続木2軍トレーニングコーチも「85キロの体重がありながらだから。体の強さを感じる。ピッチャーでは大したものですよ」と、基礎体力の高さを証明した。
背筋でもチーム平均の180キロを記録した。今季4勝を挙げた秋山の入団時は160キロ。続木コーチは「バランスがいい。高校生の中では一番体の力がある」と続けた。測定は腹筋や握力、動体視力も含めて全部で10項目。各部門で平均以上の数値をマークするなど、プロで活躍する土台は十分に出来上がっている。