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【11日川崎11R全日本2歳優駿・Jpn1】グランジョルノが頂点の座を狙う

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 ダートグレード競走「第75回全日本2歳優駿・Jpn1」が11日、川崎競馬場で行われる。JRA、全国地方競馬の2歳頂上決戦。1997年にG2に格付けされてダートグレード競走として実施。2002年にはG1(のちにJpn1)に格上げとなった。また、2018年から地方のダートグレード競走では「東京大賞典・G1」に続く二つ目の国際交流競走で日本馬を対象としたケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズの一戦になっている。

 昨年の優勝馬フォーエバーヤングは3歳を迎えると海外に舞台を転じてサウジ、UAE両ダービーを制覇。3歳馬のダート競馬世界最高峰・ケンタッキーダービーでは3着に入った。一昨年の優勝馬デルマソトガケも次走でUAEダービー制覇。翌年の飛躍が約束される傾向にある全日本2歳優駿。今年も魅力ある有望株が出走してくる。

 まず、1頭目に取り上げるのはグランジョルノ(美浦・高柳瑞)だ。前評判の高い馬が集った札幌の新馬ダート千七戦で大きな出遅れを挽回しての強襲劇で鮮烈にデビュー。新馬勝ちのみで2戦目にはJBC2歳優駿(Jpn3)に敢然とチャレンジ。ここでも若さを多分にのぞかせるレースだったが2着を確保した。走破時計、レースぶりはひと息も、ハイレベルの2戦で結果を出したことは評価できる。母は2016年マリーンCを勝利したヴィータアレグリア。ポテンシャルはかなりのものだ。あらゆる面で上積みが見込める3戦目は鞍上にムーアを迎えて2歳頂点の座を狙う。

 ナチュラルライズ(美浦・伊藤圭)も同じく札幌ダート千七戦で新馬勝ち。2戦目の前走は今後の砂上界のホープが顔をそろえたカトレアS。発馬で後手に回り、道中では鞍上の意に反して行きたがる若さを出しながらも大外からひとまくりしての完勝。衆目一致の大器は新馬、特別、重賞の無傷3連勝を決めて、2025年はさらなる大舞台へと進みたい。

 このレースでの好走馬を送り出してきたのが兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)の優勝馬。今年の覇者ハッピーマン(栗東・寺島)は中団追走から勝負どころで巧みにインを突いてきっちり差し切った。小回りコースに必要な器用さを備えているのは強み。今度はJpn1獲りを目指す。同レース2着のコパノヴィンセント(美浦・上原博)は530キロ超の馬体から繰り出すパワフルな走りが力のいる川崎コース向き。主導権を握って逃げ切りを図る。紅一点のミリアッドラヴ(栗東・新谷)は新馬→エーデルワイス賞(Jpn3)と連勝を成し遂げたエリート。強力な牡馬相手に金星を狙う。

 地方勢は南関東4競馬場の各場大将格が戦線離脱、今後のローテーション考慮から回避して不在だが、ホッカイドウ競馬所属馬がシーズンオフとなっても元気いっぱいだ。ソルジャーフィルド(ホッカイドウ・川島洋)は、前走のJBC2歳優駿(Jpn3)でJRA勢相手に後方追走から外を回って豪快に差し切り勝ち。その前2走の地元重賞戦では差して届かずの2着続きだっただけに大幅な進境を見せた。既に歴戦の古馬の風格がある雰囲気で、JRA勢相手に連勝を決めて全国2歳チャンピオンの座を仕留めたい。同じく門別デビューのウィルオレオール(ホッカイドウ・小国博)は前走、船橋に遠征して平和賞(S3)を制覇。長距離輸送のハンディをクリアして地元のトップホースを下した。完成度も高く侮れない存在だ。

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