【秋華賞】リバティアイランド牝馬3冠 川田涙、38歳誕生日に花添える3歳G1完全制覇
「秋華賞・G1」(15日、京都)
おめでとう、お嬢さん!3年ぶりに京都で行われた牝馬3冠最終戦は、リバティアイランドが単勝1・1倍の断トツ人気に応えて快勝。史上7頭目の牝馬3冠を達成した。2着は3番人気のマスクトディーヴァ、3着は2番人気ハーパー。なお、リバティアイランドには3冠達成褒賞金として1億円が交付される。
他の17頭がまるで無抵抗に思えるほど、1頭だけ次元が違う走りだった。単勝1・1倍。圧倒的支持を受けたリバティアイランドが、史上7頭目の牝馬3冠を達成。大歓声のなか、川田はそっと3本指を添え、偉業を成し遂げた絶対女王に感謝の気持ちを伝えた。
好発から道中は6、7番手。「気持ち良く走ってくれることを優先しました。3角で道をつくれた段階で、負ける事はないなと思いました」。4角手前でスパートする強気な競馬だったが、その時点でもう勝利を確信。後続を難なく突き放した。鞍上にとってこの日は38回目の誕生日。スプリンターズS(ママコチャ)に続く秋G1連取、そして3歳G1完全制覇という記録でメモリアルデーを飾った。
3冠達成が懸かる一戦は初めてだったが、当日は全く緊張しなかったという。「絶対的な自信が彼女に対してありましたから」。レースも平常心で臨んだが、ミッション完遂後、場内から惜しみない拍手と川田コールが巻き起ると「心から感動しています」と感極まって声を震わせた。「ジョッキー生活20年目で、競馬の神様がくれた最大のプレゼントだと思っています」と至福の時間をかみ締めた。
スタンドで見守った中内田師も感無量だ。川田家とは川田が小学6年生の頃からの付き合いで、祖父の中内田行雄さんが、川田の祖父である川田利美元調教師に馬を預けていたのがきっかけだった。「ウチのおじいちゃんの命日がきのう(14日)で、翌日が将雅の誕生日。縁を感じました。競馬の神様並びに、先祖が見守ってくれるのかな」と感慨に浸った。
今後は未定だが、ジャパンC(11月26日・東京)も選択肢に挙がる。「これから先の夢も大きく広がる。また改めて彼女が目指すべき場所としてどこを選択するのかは分かりませんが、次も皆さんに喜んでもらえる競馬を」と主戦。トリプルクラウンさえ序章にすぎない。次は、あらゆるカテゴリーを飛び越えて現役最強の座を目指していく。
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