逆転の報徳ならず…九回、執念もあと一歩及ばず

5回裏報徳学園1死一,三塁、小園は空振り三振=甲子園(撮影・佐藤厚)
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 「第100回全国高校野球選手権・準々決勝、済美3-2報徳学園」(18日、甲子園球場)

 報徳学園(東兵庫)は追い上げ及ばず、済美(愛媛)に1点差で惜敗。8年ぶりの4強進出はならなかった。

 “逆転の報徳”の本領発揮かと思われた。2点を追う九回、糸井辰徳右翼手(3年)の適時二塁打で1点を返し、なお1死三塁の絶好機。超満員の甲子園のボルテージも高まったが、あと一本が出ず。ゲームセットとなった。

 プロ注目の小園海斗内野手(3年)も3打数無安打で、本来の力を発揮できなかった。遊撃手としてプロレベルの守備範囲と堅実さを披露してきたが、この試合では九回に追加点に結びつく失策。それでも試合後は涙を流す仲間を笑顔でなぐさめ、すがすがしく甲子園を去った。

 小園は初戦の聖光学院(福島)で3本の二塁打を放ち、勝利に貢献。8強進出の原動力となり、そのポテンシャルの高さは存分に示した。

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