大阪桐蔭・西谷監督「九回裏まで持っていっていいから」言葉通りにサヨナラ勝ち

 「秋季高校野球近畿大会・準決勝、大阪桐蔭6-5智弁学園」(2日、佐藤薬品スタジアム)

 大阪桐蔭(大阪1位)が智弁学園(奈良1位)にサヨナラ勝ちを収め、決勝進出を決めた。

 四回、先発に抜てきされた松浦慶斗投手(1年)が、1番・白石に3ランを浴びるなどして4失点。2-5とリードを広げられたが、「九回裏まで持っていってもいいから、粘り強く、この試合を勝ちゲームにしよう」という西谷監督の言葉に奮起したナインは、七回から反撃を開始。

 七回1死一、三塁で、7番・伊東光亮内野手(2年)の中前適時打で1点を返すと、八回にも1点を追加。土壇場で同点に追いつき、5-5で迎えた最終回1死二塁のチャンスで、伊東が右越え適時二塁打を放ち、勝負を決めた。

 苦手としていた左投手から放った初のサヨナラ打に「すごくうれしいです」とはにがんだ伊東。「3年生やメンバー外の左投手に投げてもらって練習してきたので、『ここで攻めるしかない』と思った。このまま優勝して、神宮大会につなげたいです」と4日に控える決勝へ、気持ちを高ぶらせた。

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