赤井英和もショック…名門復活に水を差した近大ボクシング部監督の不祥事

近畿大学ボクシング部の監督による、女子部員に対するセクハラ行為が発覚しました。09年の廃部から復部し、名門復活へと努力してきた元総監督・赤井英和らの思いを踏みにじるような不祥事でした。

公開日:2017.7.16

悲劇は2009年に起こった…部員の不祥事で名門が廃部

2009年6月、2人の近大ボクシング部員が逮捕されました。それは「強盗」という許されるものではない犯罪でした。

2009年6月18日デイリースポーツ紙面

【2009年6月18日デイリースポーツ紙面より】
 大阪府警刑事特別捜査隊などは17日までに、強盗の疑いで、いずれも近大(大阪府東大阪市)経済学部2年生で、ボクシング部に所属する19歳の学生2人を逮捕した。
 同隊によると、大阪市と東大阪市では5月初旬から、若い2人組の男が通行人に因縁をつけ、顔や腹を殴って現金を奪う事件が相次いでいた。2人は「ほかにも10数件やった」と供述しており、裏付けを進める。
 逮捕容疑は6日午後10時ごろ、東大阪市衣摺2丁目の路上で、自転車に乗っていた近大2年の男子学生(20)に「さっき当たったやろ、治療費払え」と因縁をつけて腹などを殴り、現金約7千円を奪った疑い。
 逮捕を受け、近大はボクシング部の活動を無期限停止にしたと発表した。同部は大学日本一を決める全日本大学王座決定戦11回優勝するなど強豪で知られ、OBにはメキシコ五輪銅メダリストの故・森岡栄治さん、WBA世界Sフライ級王者・名城信男(六島)、元プロボクサーでタレントの赤井英和らがいる。

ショッキングな不祥事に、近大は「ボクシング部廃部」という厳しい処分を下します。同部出身で“浪速のロッキー”と呼ばれた赤井英和も大きなショックを受けています。

2009年6月19日デイリースポーツ紙面

【2009年6月19日デイリースポーツ紙面より】
 部員2人が強盗容疑で17日に逮捕されたことを受け、近畿大は18日、ボクシング部の同日付での廃部を決定したと発表した。11度の大学日本一に輝き、五輪メダリストや現役世界王者の名城信男(27)も所属した名門。OBで、俳優の赤井英和(49)は所属事務所を通じ「とにかく残念で悔しい。それしか言いようがない」と沈痛なコメントを寄せた。
(中略)
 現在も近畿大の体育会全体と交流があり、廃部の一報は大学側から受けた。赤井は、所属事務所関係者に「(ボクシングに)愛情を持ってやってきた。せっかくの伝統が消えてしまう」と残念そうに漏らしたという。

 ちなみに、逮捕された学生2人はのちに、懲役9年4月(求刑懲役11年)と懲役9年(求刑懲役10年)の実験判決を受けています。

名門復活を目指し先輩たちが動いた!

このまま名門の灯を消すわけにはいかない!元部員たちが努力を続ける中、動いたのは先輩たちでした。

2010年3月3日デイリースポーツ紙面

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