赤井英和もショック…名門復活に水を差した近大ボクシング部監督の不祥事

近畿大学ボクシング部の監督による、女子部員に対するセクハラ行為が発覚しました。09年の廃部から復部し、名門復活へと努力してきた元総監督・赤井英和らの思いを踏みにじるような不祥事でした。

公開日:2017.7.16

 2012年ロンドン五輪ウエルター級代表だった近畿大ボクシング部の男性監督(29)が、教え子の女子部員にセクハラ行為などを日常的に繰り返したとして、大学から自宅待機を命じられていることが11日、分かった。アマチュアを統括する日本ボクシング連盟はセクハラ行為を認定。大阪市内で取材に応じた同連盟の山根明会長は「事実なら除名」とする方針を示した。

近大ボクシング部監督セクハラ 連盟会長「事実なら除名」

 山根会長によると、男性監督は女子部員に対し性的行為を求めるなど「文章で書けないような言葉」を浴びせ、背後から抱きついたり、持ち上げて腰を振るなどのセクハラ行為を昨年から日常的に繰り返していたという。また、拒否すると練習を見ないという趣旨のパワハラまがいの発言もあったという。

近大ボクシング部監督セクハラ 連盟会長「事実なら除名」
2017年7月17日デイリースポーツ紙面

 日本ボクシング連盟は13日、大阪市内の連盟大阪事務局で緊急の業務執行理事会を開き、教え子の女子部員にセクハラ行為をしたとして、2012年ロンドン五輪ウエルター級代表で近畿大ボクシング部の鈴木康弘監督(29)を同日付で最も重い除名処分とすると発表した。近日中にも本人に通達する。

日本ボクシング連盟 近大・鈴木監督を除名処分…女子部員にセクハラ行為
部員にグローブを付ける近大ボクシング部総監督の赤井英和=2013年3月7日

 俳優の赤井英和が14日、フジテレビ系「とくダネ!」のインタビューに応じ、母校の近畿大ボクシング部での不祥事について「改めなければならないこともたくさん出てくる」と沈痛な表情を浮かべた。

赤井英和、母校・近大ボクシング部不祥事に沈痛「怒りと残念と申し訳ない気持ち」

 この不祥事を受け、赤井は「怒りと残念と申し訳ないという気持ちです。情熱を持って指導されているとは聞いていて、頼もしく思っていた」とコメント。「今回の事があって、学生がかわいそうですし、残念な思い」と、被害に遭った学生や、残された学生たちを思いやった。

赤井英和、母校・近大ボクシング部不祥事に沈痛「怒りと残念と申し訳ない気持ち」

 「近大ボクシング部の存在が、過去にもお騒がせしましてたくさんの被害者がいる中、王者近大を取り戻そうというところに出たこの問題。改めなければならないこともたくさん出てくる」

赤井英和、母校・近大ボクシング部不祥事に沈痛「怒りと残念と申し訳ない気持ち」

名門復活への努力に水を差す不祥事…果たして今後は

廃部から復部し、赤井英和氏、名城信男氏、石田順裕氏、そして何より部員たちの努力によって名門復活への道を歩んでいた近大ボクシング部。そこへまさかの不祥事…部員はもちろん、多くの関係者のショックが大きいことは容易に想像できます。

再発防止のための改善や対策を行い、また再び前へ進んでゆけることを願ってやみません。

新着のまとめ

もっと見る

主要ニュース

リアルタイムランキング

まとめ記事ランキング