巨泉しんみり 米長“師匠”に別れ

 昨年12月18日に死去した将棋の米長邦雄永世棋聖(享年69)をしのぶ会が30日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で営まれ、250人が参列した。将棋関係者に混じって、40年以上に渡って親交のあったタレントの大橋巨泉(79)も参列し、「今の棋士にはない、人間的にも将棋的にも面白い人物だった」としのんだ。

 海外在住の巨泉は2日前に帰国し、“師匠”に最後の感謝を伝えた。「将棋に熱中した1970年代後半は、1カ月に1度は米ちゃんが僕の自宅に来て将棋を教えてくれた。酒もたくさん飲んだし、友達としてはもってこいの人物だった」と、目を細めた。

 93年、米長さんが7度目の名人位挑戦の直前、巨泉の別荘を訪ね「どうしても勝ちたい。名人になる方法を教えて」と聞いてきた思い出を明かし「獲得したときは僕もうれしかった。祝勝会を開いたら、店に『将棋を教えてくれた棋士』と20歳の羽生善治たちを連れて来た」と懐かしんだ。

 なお、祭壇には87年に名人に挑戦した際、鋭いまなざしを向ける遺影が飾られた。

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