相澤会長死去 聖子、のりピーらが追悼

 大手芸能プロダクション、サンミュージックグループの創業者で代表取締役会長の相澤秀禎(あいざわ・ひでよし)氏が23日午後10時27分、療養中の東京都内の病院で亡くなった。同社が24日、発表した。

 相澤秀禎会長の死去を受け、“教え子”の歌手・西郷輝彦(66)をはじめ、女優・酒井法子(42)、歌手・松田聖子(51)、森田健作・千葉県知事(63)らが相次いで追悼のコメントを発表した。

 酒井は「幾多の厚情を思い、痛惜の念でいっぱいです。いつも太陽のように暖かな笑顔で励ましの言葉をかけ続けてくださり本当に有り難う御座いました」と、感謝の思いをつづった。

 86年から23年間、同事務所に所属。相澤氏は「のりピー」の爆発的な人気を陰から支えた。だが、09年に覚せい剤取締法違反で逮捕されたことで暗転。酒井は事務所を解雇され、相澤氏も責任を取って一時は会長職を辞任した。事務所を離れても、相澤氏への恩義と裏切ってしまった悔恨の思いは消えておらず、「痛惜の念」という言葉を使い、心境を表した。

 聖子にとっても、相澤氏は育ての親だ。デビュー当時、相澤氏の家に住み込みながらスターダムへの第一歩を踏み出した。酒井同様、聖子にとっても父親のような存在で「あまりの悲しみにまだこの現実を受け止めることができず言葉になりません」と、張り裂けるような心境を吐露した。

 相澤氏の手で才能が開花した西郷は「僕にとって、やはりあなたが一番大きな存在です」と感謝。博多での公演中に「もう駄目かもしれないけど、輝ちゃんとはいい思い出ばかりでありがとう」と言われたのが、最後の電話だったという。

 同事務所の第1号タレントとしてデビューした森田知事は「まさしく今の私があるのは芸能界の育ての親である会長のおかげです。まだまだ元気で居て欲しかった。本当に残念です」と、大恩人の死を惜しんだ。

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