平尾昌晃氏「ひばりさんに次ぐ歌手」
歌手・藤圭子さん(62)が22日、東京都新宿区内のマンションから転落死した。
藤さんが歌った「哀愁酒場」を手掛けた作曲家の平尾昌晃氏(75)が22日、都内で会見し、「最近はみんなが元気な歌を歌ってますが、圭子ちゃんはしっとりと歌ってくれるので、また曲を書きたいなと思っていたんです。美空ひばりさんに次いで、素晴らしい歌手のひとりでした」と沈痛な表情で語った。
自殺とみられることに、「ステージに立って歌いたいと頑張ってる人が多いのに、なんでこんなに早くステージを降りちゃったのか、悔しい。今からでもステージに戻ってこいと、怒りたい気持ちです」と無念さをにじませた。
藤さんは娘の宇多田がデビューする前、平尾氏に「娘がいて、歌がうまいんだ。1回聞いてくれる?」と頼んできたエピソードを明かし、「自分のことを売り込むのは、すごくヘタだったのに…」と振り返った。