ジャズピアニストの菊地雅章氏が死去

 世界的なジャズピアニストで「プーさん」の愛称で知られた菊地雅章(きくち・まさぶみ)氏が6日、硬膜下血腫のため米ニューヨーク(NY)州の病院で死去した。75歳。東京都出身。肺の疾患で長く闘病していた。家族が明らかにした。

 1958年デビュー。66年、渡辺貞夫カルテットに参加。67年、日野皓正との双頭クインテットが大反響を呼ぶ。73年、NY移住。マイルズ・デイビスやエルビン・ジョーンズのグループ、ギル・エバンスのオーケストラに参加するなど“世界のキクチ”に。代表的なアルバムに「テザード・ムーン」「ススト」などがある。

 NY・タイムズ紙の2012年のインタビューでは「自分を名手だと思ったことは人生で一度もない」と振り返り、移住の理由を「(日本のファンに)育ててもらったが、もっと自由になりたかった」と語った。

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