リュウソウジャー「はじめて物語」6500万年前描く映画見所をPに聞く

 【「騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」丸見えソウル(1)】

 「秘密戦隊ゴレンジャー」から数えて43作目のスーパー戦隊シリーズ、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」の劇場作品が7月26日(金)に公開される。そこで今回は制作を担当する東映の丸山真哉テレビ企画制作部チーフプロデューサー(以下、丸山P)と、テレビ朝日の井上千尋総合編成局映画事業部プロデューサー(以下、井上P)に、作品の見どころや裏話、シリーズの歴史を受けて今作品で目指していることを聞いた。

 エピソードゼロ、起源、昔話…。言い方はいろいろあるだろうが、井上Pは今回の映画を「リュウソウジャーはじめて物語」と表現した。リュウソウジャーの5人が6500万年も前にタイムスリップして、その時代の騎士竜(=巨大ロボットにも変形するリュウソウジャーの仲間の恐竜)と共闘する、というストーリーで、リュウソウジャーのルーツの一部が明かされる。

 丸山P「1回設定まわりをやりたかったな、というのがありました。6500万年前に何があったのかという」

 30分ほどの上映時間に、壮大な歴史をギュッと詰め込んだ。丸山Pが「残念です!本当は45分ぐらい欲しかった!」「プロットを話していた時に、これがやれると思った部分とか、いざ本にしてみると『あ、無理だ』って分かるという」と上映前からこぼすほど、濃密な内容になっているという。撮影にも力が入っている。ロケ地として恐竜で有名な福井県の県立恐竜博物館に協力を得て、本物の恐竜の化石との“共演”などで雰囲気を作った。

 あえて、テレビシリーズの1/3ほどが経過した時点で、リュウソウジャーのルーツを描くのは、それが物語の今後にもつながってくるから。丸山Pは「これを知っていないと『しまった』と思ってしまうかもしれない小ネタがちょっと入ってくると思います」と予告すれば、井上Pも「これを見逃すと今後の楽しみ方が変わってくると思います。とにかく楽しい冒険の体験ができますので、ぜひ映画館で見てほしい」と呼びかけた。

 丸山Pが「1人1人は小さな存在だけれど、5人集まることで大きくなるというような、奇跡を起こすというところの部分を、どうやって映画ならではの部分で見せようか」という点を思案したという力作。テレビとは違ったスケールで描いてくれそうだ。

 ◆丸山真哉(まるやま・しんや) 東映株式会社テレビ企画部チーフプロデューサー。主な担当作品は「遺留捜査」「警視庁捜査一課9係」「おみやさん」など。

 ◆井上千尋(いのうえ・ちひろ) テレビ朝日総合編成局映画事業部プロデューサー。主な担当作品は木曜ミステリー「京都地検の女」など、スーパー戦隊シリーズ「手裏剣戦隊ニンニンジャー」など。仮面ライダーシリーズ「仮面ライダービルド」「仮面ライダージオウ」など。

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