一ノ瀬颯インタビュー リュウソウレッド役「どんな役でもできる」俳優目指して
【「騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」丸見えソウル(4)】 今回はリュウソウレッドに変身するコウ役の一ノ瀬颯(22)の特別インタビュー。明朗快活で戦隊を引っ張るリュウソウレッドはどのように誕生したのか。オーディションの時に披露した芸とは?そしてスカウトを受けた時の秘話まで、たっぷりお届けする。
-オーディションの裏話としてプロデューサー陣は「最初は印象に残っていなかった」と話していた。
「最初リュウソウジャーのオーディションを受けさせていただいた時は人生2度目のオーディションでした。(昨年の)夏ぐらいで1個ドラマのオーディションを初めて受けて緊張し過ぎて何もできず。こっち(リュウソウジャーのオーディション)も緊張し過ぎて何もできなかったんですけど、やれるだけのことはやろうと思いました。すごい緊張しいなので(苦笑)。その緊張しいで自分らしさがなかなか出せないっていう状況は回を重ねるごとにましになってきた気がしました。」
-三浦大知さんの「EXCITE」を歌ったのは本当ですか?
「本当です(笑)。こんなことができるんだよっていう可能性とか、そういうものを見ていただきたくて、思い切って歌いながら踊りました。」
-歌、踊りとも難易度が高いですが。
「PVめっちゃ見ました(笑)ダンス歴としては全然長くないし、ダンス部に所属していたのは4カ月だけで、高校の時なんですけど。最後の方に入ってすぐ引退しちゃったんです。見よう見まねでただやるだけなんですけど。運動神経は自信はありますね」
-オーディションではレッド役希望だったんですか。
「そんな選ぶ権利もないし、選んで狙っていけるような実力もなければ、そういう思考すらなかったのでただ全力でオーディションに向き合いましたね。」
-使ってくれたらありがたいと。
「それぞれのキャラクターに沿ったセリフが台本の中にあったんだなと今になって思ったんですけど、どの色があってどんなキャラクターかも知らなかったですし、知らされてもいなかったので。だから、ただがむしゃらに色とか関係なしにやりました」
-採用が決まった時の気持ちは。
「まさか憧れていたスーパー戦隊に自分がうかるとは思ってなかったのでびっくりしました。最初はセリフなしの一瞬出てくる役から始まるのが当然だというふうに思っていましたので」
-芸能界にスカウトされた時のことを教えてください。
「入学式に遅れるって言って早歩きで歩いて行ったら、後ろから『ドドドド』って、『すいません!』て声をかけてもらったんですけど、『何だ?!』と思って、名刺を頂いて。たまたま自分を見つけてくれて、みたいな感じだったらしいです。それをお聞きした時もすごいビックリだし。(入学式に)遅れそうになってなければ(縁が)ないしで、奇跡ってすごいなと」
-スーパー戦隊シリーズで思い出があるのは。
「一番最初に見たのが『百獣戦隊ガオレンジャー』だったんですけど、今も金子昇さんを見るとガオレッドだ!って思う感じの印象がやっぱり強くて。一番最初に見て“どハマり”した作品なんですけど。おもちゃもすごいたくさん出ていて、誕生日プレゼントとか値段的にも限られてくることがあって、友達がたくさん持っていると、『いいな』と思いながら見ていたんです。友達と遊ぶ時も、一人でもごっこ遊びをしていましたね」
-欲しいロボットの規模が予算で変わる。
「あれは子どもにとってもなかなかシビアですよね(笑)」
-お手本の先輩は。
「山田裕貴さん(スーパー戦隊シリーズでは「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー役)が、すごい尊敬している人で、楽屋が(撮影所で)結構、隣のことが多いんですよ。ブルーの綱くんの事務所の先輩なので、挨拶に行くって言って、コンコン、失礼しますって入っていったら、すごい話してくださったり、顔も覚えてもらって」
-山田裕貴さんからの助言は。
「僕が目標にしてます、と言ったら『もっと上の人を目指さないとだめだよ』って。謙虚な方で、とりあえず体調は気をつけろよと言われました」
-映画の撮影で大変だったことは。
「1日目は恐竜博物館で撮ったんですけど、博物館の中だと外の明るさとか関係ないので、終わる予定時刻よりも何時間も遅く終わって真っ暗でした。長い時間をかけての撮影で、体力的にも結構過酷だったなと思いますね。演じるスケールの大きさが自分たちの想像を遥かに超えてくるものだったので、そこをいかに自分で想像して、自分のことのように演じるかが難しかったですね」
-映画の舞台である6500万年前には人類もいない訳ですが、そのあたりの時代はどのようにイメージしましたか。
「歴史の授業で習ったことを思い起こして総動員した感じです。恐竜がいた時代のことについて書いてある本を昔読んで覚えていたのでそれも頼りにしました」
-今後の目標を。
「あんまり手を広げて中途半端だって言われないように。どれもこれも極めて認められるようにしたいです。どんな役でもできるって言ってもらえるような俳優になりたいと思っています」