あべのハルカス美術館で、明治と現代の「超絶技巧」作家が共演
「あべのハルカス美術館」で1月26日からおこなわれる『驚異の超絶技巧!』展では、約150年の時を超え、明治と現代の作家たちが劇的な共演を果たす。
明治時代の日本では、工芸が外貨獲得の輸出品として奨励された。自然に対する豊かな感受性と、優れた造形センスを持つ日本の工芸。それらは欧米の万国博覧会に出品され、世界を驚嘆させたのだ。しかし肝心の日本ではそのすごさが見過ごされ、近年になってようやく一般にも認知されるようになった。
本展では、明治時代の陶磁、七宝、木彫、金工、漆工、牙彫(象牙の彫刻)、自在(動物や昆虫の関節が自在に動く置物)などと、現代作家の作品約140点が見られる。七宝で世界をうならせた並河靖之、高浮彫という立体的な装飾技法を駆使した陶磁の初代宮川香山、野菜や果実などを牙彫で実物そのままに描写した安藤緑山など、明治の作家たちを見れば誰もが驚嘆するだろう。
一方、現代も超細密な装飾で知られる高橋賢悟(金工)や稲崎栄利子(陶磁)など、そうそうたる面々が集結。時代を超えて受け継がれる日本人の美的センスや手先の器用さ。その素晴らしさを実感する絶好の機会だ。期間は4月14日まで、料金は一般1300円。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
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