故・中村勘三郎と息子の共演舞台、迫力ある毛振りが英語字幕で上映
故・中村勘三郎さん(2012年没)が、長男・勘九郎(当時:勘太郎)と次男・七之助と共演した2007年の舞台が映像化。シネマ歌舞伎『連獅子』として、9月27日から「なんばパークスシネマ」(大阪市浪速区)で上映される。
当時、本舞台を映像化するにあたり監督を務めたのは、『男はつらいよ』の山田洋次。最初は別演目のみの撮影を予定していたところ、勘三郎さんから「連獅子も」と相談があったという。
山田監督は、「お父上である先代・勘三郎さんとの『連獅子』のフィルムが紛失したとのこと。その口惜しい思いと、今の勘三郎親子が年齢的にもっとも良い時期にある今回の『連獅子』を記録にとどめておきたい、という思いもあったのでは」と振りかえる。
撮影にあたり、舞台際などに8台のHD高性能カメラを設置。クライマックスとなる親子獅子の毛振りシーンでは、舞台上にまでカメラを上げ、迫力のある映像はもとより、目の前にいるかのような鮮明な音響効果も重なり、息を呑むシーンに仕上がっている。
今回上映されるのは、そんな貴重な映像に英語字幕を加えたもの。セリフの英訳や場面説明が入り、松竹の広報担当は、「京都で2度上映し好評でした。今回はインバウンド向け、ナイトエンタテインメント創出のために初めて大阪でも」と話す。夜8時から(上映時間55分)で、10月17日まで。チケットは1500円。
また、これに合わせて映画館からすぐの「スイスホテル南海大阪」で、親子獅子の赤白髪を表現した料理が並ぶコラボランチ(3500円・税サ別)が登場。映画の半券があればワンドリンクサービスとなる。
(Lmaga.jp)
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