五輪旗手にカーママ小笠原歩が決定
2014年1月16日
葛西は11日(現地時間)に行われたノルディックスキー・ジャンプW杯の個人第13戦(オーストリア、バートミッテルンドルフ)で歴代最年長優勝を果たし、この日、成田空港に帰国した。
“レジェンド”のがい旋はどこまでも華やかだった。朝の成田空港。到着ロビーにクリスタル製の優勝盾を持った葛西が姿を表すと、どこからともなく拍手が発生した。「こんなに盛り上がっているとは思わなかったのでびっくり。最年長優勝は、僕にとっても歴史的です」。柔和な表情で喜びをかみしめた。 最後にW杯で優勝した04年2月28日の米国、パークシティ大会から10年。全日本の横川ヘッドコーチも「10年前に勝った時も見ていたし、苦しい時期も見ていたので、感慨深い。コーチボックスの各国のコーチ全員が応援していたあり得ない光景でした」と振り返った。
さらに葛西は「40歳になった昨年かな、あと10年できるんじゃないかって思い始めた」と50歳までの現役続行に意欲を燃やす。それでも実現可能と思わせてくれるのが、これまで葛西が積み重ねてきた実績だ。「過去6回の五輪でも言ってきたけど、ソチでも出場して金メダルを狙うのが一番の目標」とレジェンド。主将の重責も果たし、悲願の金メダルをつかみ取る。