カーママ5位終戦…小笠原悔し泣き
2014年2月19日
午前中の中国戦では抜群に冴えたショットが、微妙に狂った。2‐5で迎えた第6エンド。2点が取れる場面で放った小笠原のラストショットは、ハウス手前で止まった。地元ロシアの試合がなく、観客が少なかったこともあり場内の気温が変化。氷の状況も変わった。「それに順応するのに時間がかかってしまった。負けたのはスキップの差」と、責任を背負い込んだ。
それでも結成3年目のチームは、2勝4敗の崖っぷちから世界ランク4位のスイス、同5位の中国に連勝。準決勝進出まであと一歩まで迫った。リンクを去ると、我慢していた感情があふれ出た。「正直、もっと試合がしたかった。悔しい」。悔しさで泣き、充実感で笑った。
日本で応援していた4歳の長男の話になると「応援してくれてたと聞いてる。電話した時も『頑張って!』と言ってくれていた」と母の顔に戻った。18年平昌五輪については「年齢的なものもあるし、分からないけど」とした上で「でもスキップは何でも経験が生きる。それを無駄にしたくない」と、前向きに話した。次こそは悲願のメダルを‐。“戦うママ”の挑戦は終わらない。