【スポーツ】内山ロッキー魂でV11へ
WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者、内山高志(36)=ワタナベ=が映画「ロッキー」シリーズの大ファンと聞いて、人間どのような立場に上り詰めても「憧れの存在」がいるものだと教えてもらった。
先日、都内で映画「クリード チャンプを継ぐ男」の試写会があり、上映前に内山がゲストとしてあいさつに立った。「クリード-」は、「ロッキー」シリーズの新章で、ロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)が、ライバルで盟友だったアポロ・クリードの息子、アドニスをコーチし、世界を目指す物語だ。
内山は「中学1年生から大ファンで、全6作すべてDVDで持っています。試合前に見て、気合を入れることもあります」と、「ロッキーマニア」であることを明かした。
ロッキーといえば、第1作で早朝ロードワークの前にコップに生卵を何個も割り入れて一気飲みするシーンが印象的だ。「学生時代、もちろんやりました。卵が好きなので、鶏のささみと一緒にジューサーにかけて飲んでみたこともあります。これはすごくまずかった」と、失敗談を披露。
また、小学生のころにはあだ名が「アポロ」だったという。「ロッキーのライバル、アポロからなんです。いつも表で遊んでいて日焼けしていたから」だそうだ。
前作「ロッキー・ザ・ファイナル」のサントラ「It’s Fight」は、「対戦相手の曲なんですが、気に入っているので」と、自身の入場テーマ曲にしているほど。ボクサーでロッキーファンとはベタなようだが、内山は筋金入り。大みそかに控える11度目の防衛戦に向け、「ロッキー」の新作は心地よい刺激になったはずだ。
(デイリースポーツ・津舟哲也)