【野球】ヤクルト最大懸案事項である駒不足の先発問題の現状とは? 「4枚足りない」と高津監督も危機感あらわ 8人でローテを回す想定
2年連続5位と低迷するヤクルト。今季は投手陣の再建が急務となっている。駒不足の先発陣も不安視され、高津臣吾監督(56)は「4枚足りない」と危機感を募らせてきた。懸案事項となっている“先発ローテ問題”の現状は-。
ヤクルトは昨季セ・リーグワーストのチーム防御率3・64。数字が示す通り、投手陣の立て直しが懸案事項であることは間違いない。
浦添キャンプを打ち上げた2月26日。高津監督は本音を吐露した。「セ・リーグの他の5球団を意識して、これじゃ勝てない。みんなが束になってかからないと、他の5球団に勝てると思っていない。このままじゃダメだと思います。まずはしっかり戦力を整えることだと思います」。キャンプを通して課題が浮き彫りとなり、特に先発ローテについては「4枚足りないですね」とはっきりとした口調で、深刻な駒不足に危機感を募らせた。
当初から昨季9勝の吉村、同8勝の高橋という左右のエース候補は、開幕ローテ入りが確定していた。そこにキャンプは故障で出遅れたが、3月の実戦3試合で計11回2/3を2失点と結果を残した奥川が加わり開幕投手を託された。巨人との開幕3連戦は奥川、吉村、高橋の順番で投入することが決定した。
本拠地開幕戦となる4月1日・広島戦(神宮)の先発は、球界最年長の45歳・石川に任せることが確定。5、6番目は実績のある小川や、5年目左腕の山野に託す可能性が高い。先発ローテの6人はそろった形だが、チーム事情もあって指揮官が危惧してきた通り、万全とは言えない。
奥川は今春キャンプで下半身のコンディション不良を訴え、昨季も腰の痛みで離脱しており肉体面に不安がある。そのため中9日で開幕投手を務めた後は、同じように登板間隔を空ける必要がある。
大ベテランの石川も同様の起用が必要だ。その2人が先発後に出場選手登録を抹消されることを想定すれば、もう2人は先発が必要になる。新外国人のランバート、2月に獲得したアビラの両右腕らがローテ入りの候補となりそうだ。
高津監督が「大人数でやろうと思っている」と先発起用の構想を明かしており、シーズンではローテを8人で回すことを想定しているとみられる。今季のツバメ軍団は束になって巻き返しを目指す。(デイリースポーツ・伊藤玄門)
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