【芸能】スマステ狂想曲 外国人WHAT?
元SMAPの香取慎吾(40)が司会を務めたテレビ朝日系「SmaSTATION!!」が9月23日に最終回を迎え、16年の歴史に幕を閉じた。当日は、生放送5時間前から同局玄関前には、香取の姿を見届けようとファンが殺到。日付が変わった24日午前3時を過ぎてもファンの出待ちが続く“スマステ狂騒曲”が、繰り広げられていた。
昼過ぎまでは静かだったテレ朝前は、日が暮れ始めた頃からファンが集まり始めた。午後7時40分頃に白のバンから降りた香取が笑顔で手を振ると、「キャ~」「慎吾~」と大歓声が響き渡った。本人の対応もあったことからこれにてお開き…とはいかない。本人が局入りしてからが本当の始まりだった。
玄関前の交通整理などを行うスタッフが現場に残ったことから、「また本人が出てくるから、警備の準備しているのでは?」という心理が群衆に働く。加えて、SMAP26周年だった9月9日放送前は午後10時頃に香取が姿を見せたことから、「再び10時に現れるのでは?」という期待感も人々をとどまらせた。子供は「まだ来ないの~?」と家族に問いかける。女性ファンはスタッフが動くたびに色めき立つ。繰り返す高揚と落胆も楽しみの一つとなったのか、人々は延々と待った。
午後10時を過ぎてもとどまる一団に興味を示したのが、日本語の勉強のため1カ月間、来日した「スイスから来ました」という外国人男性だった。
観光を終えた帰り道、前を通った同局の光景に驚く。カメラを手にした男性は大勢のファンに、“youは何しにテレ朝へ”と聞きたい様子。たまたま目が合うと、英語と片言の日本語を交えながら、「みんなは何を待っているの?」などと質問が飛んだ。こちらも片言の英語で返答を試みる。16年続いた番組がこの日をもって終了すること、みんなが香取の登場を待っていることを伝えた。
香取やSMAPを知らないという外国人男性に携帯で香取の画像を見せると、「何をしている人?」「映画に出ている?」と興味を示す。タレントで役者で歌も歌ってきた有名人などと説明すると、最後はカタカタとパソコンを打つ素振りをみせて、「調べてみるよ!」と楽しげだった。
ささやかな交流を経た後も本人は姿を見せることはなく、そのまま生放送に突入。テレビを見ながら原稿を執筆するために一度、同局を離れたが、戻ってみるとファンは減る様子もなく立ち続けていた。今度は出待ちだ。
深夜2時頃にスタッフが動き出すも変化はない。「局内での打ち上げ後に姿を見せるはず」との予感もしぼみ、ファンも立ち疲れていよいよ座り込む。限界に達したかに見えたが、「明日はお休みだから」と気合を入れ直す女性も多く、午前3時を過ぎても約200人は残っているように見えた。
東京タワーがスマステカラーの青色に変わり、香取が本音を漏らした最終回。派手な演出もなく静かに16年の歴史に幕を閉じた同局の前には、香取の船出を後押しする熱気がいつまでも残っていた。(デイリースポーツ・上野明彦)
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