【芸能】「いちご白書をもう一度」のギターはこの人 芳野藤丸の50年(4)
伝説のロックバンド「SHOGUN」の活動で知られるギタリスト・芳野藤丸(71)が今年、デビュー50周年を迎えた。20日に記念ライブを東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行い、9月7日にはニューアルバム「50/50 Fifty-Fifty」をリリースする芳野が、半世紀に及ぶキャリアと交友を語る。最終回は「いちご白書をもう一度」や「木綿のハンカチーフ」など数々の名曲、ヒット曲に参加したスタジオミュージシャンとしての顔について。(デイリースポーツ・藤澤浩之)
【スタジオミュージシャン】
芳野はスタジオミュージシャンとして、多くの楽曲に参加した。その数は実に1万曲以上。きっかけはグループサウンズのランチャーズのギタリストでプロデューサー、喜多嶋修との出会いだった。
「彼がコマーシャルの作曲、アレンジなんかして、ギター弾いてみる?って言われて、スタジオに入るきっかけは作ってもらって。そこにインパク屋さんって、ミュージシャンを集める仕事をする人がいるんですけど、知り合いになったら、今度こっちの方でこういう仕事もあるんだけどやってみる?みたいな。そっから広がって、だんだん仕事が増えてった。職業・ミュージシャンですよね。インパク屋さんから仕事もらって、誰かのレコーディング行って、プレイして、ギャラもらう仕事が長かった。それも嫌いじゃない」
「木綿のハンカチーフ」など名曲、ヒット曲も多く、例えばバンバンの「いちご白書をもう一度」の名高いエモーショナルなギターは、芳野の手になるものだ。もっとも、レコーディングの時点では、ヒット曲や名曲になるか否かは「全然分かんない」という。
「譜面もらって弾いてるだけで。フレーズとかそういうのはお任せだからって言われて。帰る時には全て忘れるようにしてるんで。しばらくするとコンビニに行った時なんか、これ俺のギターかな?っていうような感じで、有線で流れ始めたりしてるの多かった。変な感じでしたけどね(笑い)。後々『いちご白書』とかね、ああいうのが色んなところで話題が出たりして、こういうギターがけっこう受けてたんだって思って。みんな印象的だとかね、イントロがいいねとかね。そういう曲がいくつかあったので、そうかって」
最も忙しかった「SHOGUNを挟んで前後6~7年」の頃には、3時間で2曲ぐらいをレコーディングするセッションが、午前11時から深夜1時まで、1日に4セットも入っていたという。
芳野は「演歌からロックまで幅広く、勉強になりました」と振り返った。(終わり)
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