走りながら何度も視線を左上へ…サニブラウン、大舞台で見せた余裕
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陸上の日本選手権(6月27~6月30日)で、サニブラウン・ハキーム(20)は、大会新記録で優勝した100メートル決勝の翌日に行われた200メートル予選に出場した。
注目される中、カーブを回ると、スタジアムのオーロラビジョンを見るように視線を左上に向けた。そしてゴールに近づくにつれてその回数は増えていき、余裕のゴールを見せるサニブラウンの姿に思わず練習か?と錯覚してしまった。しかもスタートの反応タイムは予選全体20人の中で最下位だった。
4日間すべて雨に見舞われ、最終日の200メートル決勝も目をつぶりたくなるような大粒の雨が降りしきり、向かい風という悪条件のなかで2冠を達成。
疲労が心配されたがレース直後には「まあ、200メートルはいつも雨なので慣れっこという感じです」と落ち着いて答えるサニブラウン。今後は走りだけでなく、内面にも注目していきたい。
(デイリースポーツ・堀内翔)