横浜を優勝に導いた2年生・織田翔希投手に感じた九州男児の熱い魂

 さすが九州男児だ。チームを優勝に導いた横浜・織田翔希投手(2年)だ。

 30日に行われた選抜高校野球決勝、横浜-智弁和歌山(甲子園球場)の9回2死満塁、最後の打者がセカンドライナーに倒れると、ベンチの最前列から人さし指を突き上げ、マウンドに向かって駆け出した。喜びを爆発させるナインの輪の中へ、身長185センチの背番号10が吸い込まれていく。ネット裏最前列のカメラ席いた私は、ファインダー越しに熱い魂を感じた。

 8回途中からマウンドに上がった3年生投手の山脇が、最終回に連続四球と中前打で満塁のピンチを迎え、3番・山下に左前適時打を打たれた。まだ7点のリードはあったが、迎えるバッターは8回に右越え2点適時三塁打を放った4番・福元だ。マンモススタンドに智弁和歌山の応援が響き渡り、押せ押せムードが広がる。6回途中でマウンドを降り、ベンチを温めていた織田にレンズを向けると、両手を組んで祈るようにマウンドを見つめていた。優勝まであとアウト一つに苦しむ先輩に向かって、なりふり構わず見せた“祈り”の姿に、一本気な九州男児の純粋さを感じた。

 初めて生で織田投手を見たのは、昨夏の神奈川大会準決勝の武相戦だった。衝撃の4回パーフェクト救援。長身で身体が柔らかく下半身の使い方が、現ドジャースの佐々木朗希投手に似ており、また楽しみな逸材が現れたなと思ったことを記憶している。2回目は昨秋の明治神宮大会決勝(神宮球場)の広島商戦。先発マウンドで8回3分の1を投げ5安打3失点。6回まで無失点の好投で神宮制覇に貢献している。1年生とは思えぬマウンド裁きで、センバツの活躍を疑う余地はなかった。

 予想通りと言うか、それ以上。初の甲子園マウンドの市和歌山戦で最速の152キロをマーク。平成の怪物と呼ばれた横浜・松坂大輔投手(3年)が記録した151キロを超えたことに驚かされた。 福岡県北九州市出身。親元を離れ、強豪横浜で投手として夢の甲子園出場。大会途中で指のアクシデントに見舞われながらも決勝の先発マウンドに立ち、優勝に大きく貢献。九州男児の熱い魂を感じさせる、甲子園の新星だ。このまま順調にいけば、「怪物」と呼ばれる日も、そう遠くないだろう。

(デイリースポーツ・開出牧)

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