完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希の投球フォームに、“昭和の怪物”との共通点があった

昭和の怪物が重なった!キャッチャーミットから目を離し、顔と目線を三塁側へ向け軸足1本で立つロッテ・佐々木朗=4月10日(撮影・開出牧)
OB戦で投球を披露する江川卓氏=2018年2月10日(撮影・中田匡峻)
高校時代の佐々木朗希を見守る江川卓氏=2019年6月2日(撮影・中田匡峻)
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 昭和の怪物がオーバーラップした。10日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手(20)である。

 写真は、自己最速タイの164キロを記録した3回のマウンドの投球シーン。投球動作に入って左足を高く上げているが、顔と目線が捕手の方を向いていない。サインを確認し、セットポジションに入るまでは捕手を見ていたが、左足を挙げて軸足1本で立った時は顔を三塁側に向け、ミットから目を離している。

 こうすることによって重心を軸足に残してまっすぐ立つことができ、上半身を開かず、下半身主導の体重移動を可能にしている。ホームに向かって伸ばした左足の着地もぶれることなく、しっかりウエイトが乗り、リリースポイントが安定する。

 ファインダー越しにオーバーラップした投手がいた。昭和の怪物、巨人・江川卓投手だ。残念ながら現役時代の投球を撮影したわけではないが、テレビやYouTubeで見た投球フォームが私の脳裏に焼き付いている。ワインドアップモーションから左足を挙げる時に、捕手が構えるミットから1度目を離し、ヒップファースト(下半身主導)で投げるダイナミックなフォームが印象的だった。球威はもちろん、コントロールも抜群だった。教科書通りにミットから目を離さず投げることがすべてではないことを教えてくれる投手だった。

 令和の怪物はこのことを理解し、実践し、自分のものにしたのではないだろうか。撮影するごとに驚きと発見がある今シーズンのピッチングだ。完全試合は、伝説の序章にすぎないだろう。

 (デイリースポーツ・開出牧)

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