おじいちゃんになったブーマー氏、韓国の初孫と会いたいが…いまはオンライン面会の日々
外国人初の三冠王になったブーマー・ウェルズ氏(66)は、日本を離れてからもアジアとしっかりつながっていた。英語教師である長女・ミカさん(32)が韓国人男性と国際結婚、今年3月8日には長女・ナリちゃんを無事出産した。おじいちゃんになったブーマー氏、コロナ前までは娘に会うため米国と韓国を行き来していたが、いまは初孫に会える日を楽しみにステイホームの日々を送っている。
「韓国にいる娘に会いに行くたびに必ず日本にも立ち寄っているよ。彼女(ミカさん)は日本の焼きそばが大好物で、僕は鉄板焼き、天ぷら、うなぎ、なんでも日本の料理が大好きだ」。日本で過ごした現役時代を回想し「唯一食べてないのはフグ料理。チームメートとよく食べに行ったりはしてたけど、フグを勧められたときはキッパリ断ったよ。『めっちゃ美味しいのに』と言われたが、毒を食べたら終わりと思った。『大丈夫だよ、師匠(調理人)は職人だから安心して』と言われたが、『師匠はオレらと飲んでいるから安心してられないよ』」と笑っていた。
日本では阪急、オリックス、ダイエーで活躍。来日2年目の1984年には三冠王になり、パ・リーグMVPにも輝いた。現在はフリーランスの打撃インストラクターとして依頼があれば足を運び指導している。主に高校生、大学生、マイナーリーグの選手相手に教えている。そんな経験から「日本が大好き。またいつかはコーチとして戻りたいなぁ」という夢がある。
ブーマー氏が注目しているオリックスに新加入したアダム・ジョーンズには、こんなアドバイスを送った。「成功の鍵は2つある。長年メジャーで活躍したことを忘れること。アメリカと違ってここは日本プロ野球で、アメリカのやり方は通用しない。何より大事なのは、楽しむことだ。野球は仕事でもあるけど、ゲームだよ。僕は現役時代、笑いが絶えなかった。ずっとベンチでチームメートとジャレあったり、いたずらしたりでムードメーカーだった。ジョーンズもそういうタイプみたいだから活躍すると思う」
韓国の娘たちとは毎日ビデオ通話で会話を楽しんでいるが、本音はやはり初孫のナリちゃんに会いに行きたい。しかし新型コロナウイルスの影響で、故郷ジョージア州は緊急事態宣言が続行中でいまは我慢の時だ。「国を出るどころか、自分の家を極力出ないようにしている」。また日本のファンには「手をしっかり洗おう。外出する時は必ずマスクの着用を。早く野球が観たいと僕も思っているけど、それよりも人の命を守るのが最優先だ。お大事に」という言葉を送った。
(まいどなニュース/デイリースポーツ特約・トレバ-・レイチュラ)
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