【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】新NISAと資産形成の注意点「計画性」「リスク分散」「長期視点」
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
2024年から新NISAが始まったこともあり株式投資をする人が増えました。西村社長は資産形成においてどのような注意をしていますか?また、今後有望な資産形成方法はあるでしょうか。
◇ ◇
2024年から新NISAが始まり、多くの方が資産形成に関心を持つようになったことは非常に良い傾向だと思います。ただし、投資にはリスクが伴いますから、慎重に進めることが大切です。私は中学生の頃から新聞配達で稼ぎ始め、少ない収入をコツコツ貯めて、大学時代には200万円以上の貯金を築きました。この経験を通じて、「お金を積み上げる力」と「それをどう活かすか」を学びました。それが現在、企業を経営しながら資産を管理する際の基本方針にもつながっています。
資産形成で私が常に意識しているのは、「計画性」「リスク分散」「長期視点」の3つです。
新NISAの制度は、個人が税制優遇を受けながら資産を運用できる大きなチャンスです。まずは月々の生活費に影響を与えない範囲で、少額から始めることをおすすめします。例えば、全世界株式や国内株式のインデックス型投資信託を選ぶことで、少額でも幅広い分野に分散投資が可能です。また、これらの商品は長期保有に適しており、積み立てによる複利効果が期待できます。重要なのは、日々の市場変動に一喜一憂せず、5年、10年という長期的な視野を持つことです。
今後有望な資産形成の方法としては、再生可能エネルギーやAI、バイオテクノロジーなどの成長分野が注目されています。これらの分野は将来的に大きな市場拡大が期待されますが、変動が激しいことも事実です。そのため、こうした分野に投資する際は個別銘柄ではなく、分散型のETFや投資信託を選ぶことでリスクを分散させるのが賢明です。
また、資産形成は金融商品への投資だけではありません。自己投資も立派な資産形成の一環です。私自身、学歴や資格が家族から与えられる環境ではありませんでしたが、独学で学び続け、13歳から働きながら知識と経験を積み重ねてきました。その結果、自分自身が最も大切な資産であることを実感しました。資格取得やスキルアップのための学びは、将来的に安定した収入や新たなチャンスをもたらしてくれるでしょう。
一方で、資産形成において注意したいのは、「過剰なリスクを取らないこと」と「流行に流されないこと」です。一時的なトレンドに乗ることで高いリターンを得る可能性もありますが、資産形成は長期的な視点で地道に行うことが成功の鍵です。私は「一攫千金を狙うよりも、確実に積み上げる」を信条にしています。これまで積み重ねてきたものが、自分や会社の未来を支えてくれると確信しています。
最後に、資産形成は「お金を管理する力」を養う機会でもあります。どれだけ稼いでも、使い方を誤れば資産は増えません。逆に少額でも計画的に運用すれば、長期的には大きな成果を得ることができます。焦らず、自分に合ったペースで資産形成を進めてください。その過程で得られる学びや経験が、きっと将来のあなたを支えてくれるはずです。
◇西村 誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万5000人。
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