【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】不仲な親との付き合いや介護-どうすれば?
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
そろそろ親の介護を考えなければならなくなりました。私は父が存命で、妻のほうは両親とも存命ですが弱ってきています。私は父とはどちらかというと不仲で、義理親とも良くはありません。西村さんは親との付き合いや介護をどのようにお考えでしょう。
◇ ◇
親の介護が現実的な問題になってきたとのこと、向き合うのが難しい状況だとお察しします。ご自身の父親とは不仲で、義理の両親とも良い関係ではないとのことですが、こうした場合、介護をどう進めるかは慎重に考える必要があります。
まず大事なのは、介護をすべて自分で背負おうとしないことです。親子関係が良好なら「できる限り支えよう」と思えるかもしれませんが、不仲な関係だと「義務感だけで動く」のはストレスを生むだけです。介護は長期戦になる可能性が高く、精神的な負担を減らすためにも、自分の限界を見極めながら関わることが大切です。
介護負担を減らすために、まずは行政の支援や介護サービスを積極的に活用することをおすすめします。介護認定を受ければ、訪問介護やデイサービス、ショートステイなど、さまざまなサポートを受けることができます。最終的には施設入所という選択肢もあります。介護を抱え込まず、外部の支援を頼ることで負担を軽減できるように準備しておくことが重要です。
ご自身の父親に対しては、「これまでの関係は関係として、介護をどうするかは別問題」と割り切ることも必要です。過去の感情があるとは思いますが、それを理由に関わりを断つのか、最低限の支援はするのかを考えることが大切です。経済的援助をするのか、施設の手配だけをするのか、選択肢はいくつかあります。どの選択をしても「自分の人生を犠牲にしない」ことを前提にするべきです。
また、義理の両親については、基本的には妻が中心となって進めるのが自然ですが、夫として完全に無関与でいるのも現実的ではありません。とはいえ、無理に関係を深める必要はなく、例えば施設探しや手続きのサポートなど、できる範囲で事務的に関わる形を取るのも一つの方法です。
介護に関わる際に最も大切なのは、自分自身の生活や家庭を壊さないことです。「やらなければならない」と感じると、心身ともに追い詰められてしまいます。行政の支援や施設を活用し、できる範囲で関わりながらも、最適なバランスを模索していくことが、最終的に安定した介護につながるはずです。
介護は誰にとっても負担が大きい問題ですが、無理をせず、適度な距離を保ちつつ対応することが、自分自身にとっても、親にとっても最善の道になるでしょう。決して一人で抱え込まず、妻とも相談しながら、できる範囲でサポートしていくのが現実的な解決策だと思います。
◇西村 誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万8000人。
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