興毅氏、因縁のポンサクと復帰戦 8年前…プロ初黒星、そして亀父“永久追放”
今年の元日に現役復帰することを宣言したボクシングの元世界3階級王者・亀田興毅氏(31)=協栄=が31日、インターネットテレビAbemaTV2周年記念企画「ラスト亀田興毅 最後の現役復帰」に生出演。5月5日に1試合限定で現役復帰し、東京・後楽園ホールで元WBC世界フライ級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム氏(40)=タイ=と対戦することを発表した。
所属ジムから中継に臨んだ興毅氏は「借りは返さなアカン。前回判定で負けたが、完全ノックアウトで完全決着つけますよ」とプロ初黒星を喫した相手への雪辱を誓った。番組内ではタイと中継をつなげ、ポンサクレック氏も出演。40歳となった元王者は「100パーセント自信がある。私の経験が勝る」と自信を見せた。
興毅氏はWBC世界フライ級王者時代の2010年3月27日に有明コロシアムで同級暫定王者のポンサクレック氏と統一戦を行い、0-2の判定負けでプロ初黒星を喫した。両者の因縁はこの一戦に始まったものではなく、さらに深い。
始まりは02年11月22日。本田秀伸(グリーンツダ)との6度目の防衛戦で来日していたポンサクレック氏の公開スパーリングの相手に、同ジム練習生だった興毅が抜てきされた。スパーリング後、ポンサクレック氏は「あの少年は頑張ったらチャンピオンになれるよ」と予言した。
続いて04年2月。興毅氏がプロデビューした翌年、タイで再びスパーリングが実現した。帰国した興毅氏は報道陣に「バチバチにやったったで」と“報告”。これがポンサクレック氏の耳に届き、「カメダは礼儀知らずだ」と怒りを買った。
10年の試合時にも激しく舌戦。試合では興毅氏が5回にバッティングで右目上を切って劣勢に立たされると、老かいなベテランにほんろうされた。
さらに試合後には判定をめぐって父・史郎氏が日本ボクシングコミッション(JBC)役員を控室に呼びつけ、椅子を蹴りあげ、暴言を吐くなど問題行動を起こす。後日、史郎氏は謝罪したが、JBCは「WBCの懲罰委員会にかかる国辱的な行為」として、事実上の永久追放に当たるセコンドライセンスの取り消し処分を科した。この処分は現在まで続いている。
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