ハリル日本、当たり負けの前半に課題

 「サッカー・国際親善試合、イラン1-1日本」(13日、テヘラン)

 サッカー日本代表は13日、イラン代表と対戦し1-1で引き分けた。0-1の後半3分に武藤嘉紀(23)=マインツ=が同点ゴールを決めた。イランとの対戦成績は通算5勝5分け6敗となった。日本はW杯アジア2次予選E組の次戦で11月12日にシンガポール、17日にカンボジアといずれもアウェーで対戦する。

 日本は今回の中東遠征で、課題も浮き彫りになった。W杯アジア2次予選ではシリアに3-0で勝利。親善試合はイランと1-1で引き分け。2試合とも、前半に押し込まれて後半に盛り返す展開。課題は相手の圧力を受けた際の戦い方だ。

 イラン戦後、ハリルホジッチ監督は「前半はフィジカル(体の強さ)で支配された」と振り返った。シリア戦の前半も当たり負けする場面が多く、まともに敵のプレッシャーを受けてボールを失うことの繰り返しだった。パス回しなどでしのぐ成熟度は示せず、DFの背後を突く狙いも不発。相手の運動量が落ちた後半に、ようやく攻勢の時間帯をつくり出すことができた。

 本田は「このプレスをいなせる形を、普段の練習や試合から身につけないと」と言い、狙いとするサッカーが「後半は40%、前半は20%くらいしか出せていない。これが70、80になれば強豪ともやり合える」と、チームの現状を表現した。

 ただ、徹底して引いて守る他のアジア勢からは得られなかった課題を認識できた。監督は「経験を積む意味では良かった。向上するには、このような試合が必要だ」と、約10日間の遠征を総括した。

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