本田“空中戦”歓迎 ハーフナー生かす

 「W杯ロシア大会2次予選、日本-アフガニスタン」(24日、埼玉スタジアム)

 W杯アジア2次予選2試合に臨むサッカー日本代表は22日、さいたま市内で合宿2日目の練習を冒頭15分間のみ公開で行った。この日午前に帰国したFW本田圭佑(29)=ACミラン=らが合流し、24人全員がそろった。本田はハリルホジッチ体制で初選出された194センチの長身FWハーフナー・マイク(28)=デンハーグ=の高さを歓迎し、“空中戦”への新オプションを受け入れる考えを示した。

 空中戦も受け入れる覚悟だ。FW本田がハリル体制初選出となったFWハーフナーの特長を、最大限に生かす考えを示した。

 「試合状況に応じてマイクが必要になってくる。彼の良さというのはこのチームにないスキル。その能力を状況よって生かさないといけないことは、頭の中に入っている」

 想定するのは当然、相手に引かれた状況。ハリルホジッチ監督は17日の代表発表会見で「サイドからボールを送って、マイクの頭を狙う」と明言している。指揮官はシュート23本を浴びせながらスコアレスドローに終わった昨年6月のシンガポール戦のように、引いた相手をこじ開ける方策として、194センチの長身FWの必要性を訴えていた。

 本田がトップ下として君臨したザッケローニ体制では、パスをつないで相手ゴールに迫る地上戦に固執。14年W杯ブラジル大会では1次リーグ敗退に終わった。現体制では定位置を右FWに移した。ハーフナーとは縦関係から横関係となり、サイドからクロスを供給し、アシストする立場となる。「臨機応変さを持って、監督の考えていることと現場が感じることを調整して、相手に脅威を与えられれば」と実戦をイメージした。

 この日は帰国当日とあって、別メニュー調整で早々と練習を切り上げた。ミランでは公式戦17試合連続先発出場中と疲労も蓄積しており、アフガニスタン戦(24日)の出場は微妙だが、出場すれば国際Aマッチ通算80試合出場の節目となる。得点を挙げればW杯予選6戦連発で、自身4度目となる代表3戦連発にもなる。「出たらチームが勝つために、点を取るチャンスがあれば貪欲に狙っていきたい」。本田は静かに次なる戦いを見据えた。

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