13年目にして花開いた苦労人!阪神・岡崎が見せた努力の結実
虎に遅咲きのヒーローが誕生!阪神・岡崎太一が6月3日の交流戦・日本ハム戦でプロ初弾、4日にはプロ初のサヨナラ打!13年目にして花開いた苦労人、決して平たんではなかったその軌跡を振り返ります。
公開日:2017.6.5
阪神・岡崎太一捕手(33)が逆転レギュラーを狙う。10日、奈良県内で開催されたイベント「プロ野球・奈良県人会」で17年開幕スタメンへの熱い思いを語り、故障でレギュラーを手放した今季の雪辱を誓った。
岡崎 来季も開幕マスク!正妻競争負けん
大役を担い、遅ればせながらブレークの予感も漂ったが、7月に左手を負傷。有鉤(ゆうこう)骨骨折で除去手術を受け、後半戦の大半を棒に振った。
岡崎 来季も開幕マスク!正妻競争負けん
「不注意での故障ではなかったけれど、他の選手にチャンスを与えたのは自分。もう一度、ポジションをつかめるようにやりたい。一からアピールする」。矢野作戦兼バッテリーコーチは来季正捕手について「白紙」と話す。岡崎は「去年も自分が『開幕スタメンを狙う』と言ったら、何人もの人に笑われた。今に見てろよと思っていましたので…」。原口、梅野、坂本の三つどもえ…そんなチーム構想があるとすれば、逆転で覆してみせる。
そして2017年…出たそプロ初アーチ&プロ初サヨナラ打!
昨年に引き続き、開幕1軍で迎えた2017年シーズン。もう岡崎は立派な1軍戦士です。そして6月3日!あの劇的ホームランが飛び出します!
金本監督も「あ然」の逆転弾が飛び出した。1点を追う四回、阪神・岡崎太一捕手(33)が左翼ポール際へ2ランを放ち、試合をひっくり返した。これがプロ13年目、131打席目にして初の本塁打。おまけに09年以来、8年ぶりの3安打猛打賞もマークした。守っても好リードで勝利を手繰り寄せ、首位・広島との1ゲーム差をキープした。
岡崎プロ初弾 苦節13年!ついに出た 金本監督も「あ然」の逆転弾
聖地に流れる時間が止まった。誰もが息をのみ、左翼ポール際へ飛んでいく白球を目で追った。打った岡崎ですら「訳がわからなかった」という一打。それが最高の結果になったことはスタンドが教えてくれた。今季最多4万6720人が詰め掛けた聖地にこだました大歓声が、13年目のプロ初本塁打を知らせてくれた。
岡崎プロ初弾 苦節13年!ついに出た 金本監督も「あ然」の逆転弾
チームで一番に球場入りし、懸命にバットを振る。ベンチでは誰よりも試合に入り込んで相手選手を観察する。「不安しかないので」。ほとんどの時間を野球にささげてきた男を、神様は見放さなかった。
岡崎プロ初弾 苦節13年!ついに出た 金本監督も「あ然」の逆転弾