ヤクルト日本一がうらやましい カナダ出身の阪神ファンが「悔しく」感じた理由とは

 つい最近まで「阪神が出場する」と信じて疑わなかった日本シリーズ。実際にはヤクルトとオリックスの顔合わせとなり、阪神ファンとしては“無感情”に見始めました。それでもあの激闘は最高に面白かった。だからこそ「阪神が戦っていたらよかったのに」と痛感もしたのですが…。しかし、シリーズ期間中にヤクルトファンの友人とチャットしていて、やっぱり「ヤクルトが勝ってよかった」と思うようになりました。その理由を説明します。

 アメリカ出身で東京在住のジョンは、ヤクルトファン歴16年。彼は、今回の日本シリーズ全試合を球場で観戦しました。そんな彼から第5戦の試合中、こんなメールが届いた。

 「この試合で決めてほしい。負けたら、神戸でオリックスの胴上げは見たくない。なんか、嫌な予感だ」

 するとアダム・ジョーンズの決勝弾が飛び出してオリックスが勝利。その瞬間、ジョンはスマホを手にして必死に神戸のホテルを探し始めたそうだ。

 唯一見つけたホテルは新神戸駅付近にあった。土曜日の午後に神戸に駆け込んで、ほっともっとフィールド神戸へ。寒い中で5時間の激戦を耐えた結果、ヤクルトの20年ぶりの日本一を目の前で見ることができた。それだけでも彼の友達として、うれしい限りだ。しかし、その後、ジョンが経験したことでその気持ちが“ヤキモチ”に変わった。

 試合後にホテルへ戻ると、しばらくしてユニホーム姿のヤクルトの選手たちが現れたそうだ。何人かと会話を交わしたり、写真を撮ったり、サインをもらったりも。そして翌朝の朝食ビュッフェでも、家族連れの選手たちと遭遇。選手たちはニコニコしながら彼のスワローズ帽を指したりして、ジョンも選手も幸せそうだった。まるでチームと同行しているような、一員になったような…とてもうらやましく思いました。

 ひょっとすると、僕が阪神ナインと同じような経験をできたかもしれないのに…。優勝を逃したことが、より一層悔しく思えてきた。愛する阪神には、来年こそ優勝してもらって、ジョンが経験したことを僕にも!よろしく頼みます!

 ◆トレバー・レイチュラ 1975年6月生まれ。カナダ・マニトバ州出身。関西の大学で英語講師を務める。1998年に初来日、沖縄に11年在住、北海道に1年在住した。兵庫には2011年から在住。阪神ファンが高じて、英語サイト「Hanshin Tigers English News」で阪神情報を配信中。

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