【プロキオンS】ジレトール 重賞初タイトルへ着々 15年チャンピオンズC覇者の母・サンビスタから中京巧者の才
「プロキオンS・G3」(9日、中京)
充実期を迎えたジレトールが、初の重賞タイトル獲得へ向けて着々と態勢を整えている。前走・欅Sはしぶとい逃げを見せ2着。ここまでパーフェクト連対を誇る中京千四で、さらに上質のパフォーマンスを見せつけたいところだ。
前走・欅Sで、重賞3着2回の実績があるバトルクライ相手に半馬身差の2着。古馬オープンにメドを立てたジレトールが、重賞トライに向けて引き続き好気配を漂わせている。1週前追いは栗東坂路で行われ、楽な手応えのまま4F53秒1-38秒5-11秒9をマーク。松永幹師は「状態はいい意味で変わらず、順調に成長してきています」と充実ぶりを話した。
母のサンビスタは15年チャンピオンズC覇者。中京巧者の才を受け継いだか、ジレトール自身も中京で〈3・1・0・0〉(いずれも千四)を誇る。「最初から母のような素質の片りんはありました。いい動きをしていましたし、馬体もいい」とトレーナーは納得の表情を浮かべ、「自分のリズムを守って、プレッシャーを受けない位置で競馬ができたら力を出せる」と腕をまくった。
今回、最大の敵になるであろうリメイクには1勝クラスで勝利しているとはいえ、昇竜S、端午Sはどちらも完敗の2着に終わっている。「強い馬相手にどこまでやれるかな。前走も相手は強かったけど、粘っていい競馬をしていたしね」。目下の充実度と舞台相性は大きな武器。海外遠征でさらに経験値を積んだライバルとの対決をモノにし、重賞初タイトルを手にしたい。
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