オリックスを救った! 中嶋聡監督
2020年シーズン途中で監督代行に就任、翌21年になんと優勝に導いた中嶋聡監督。プロ実働29年を誇る“最後の阪急戦士”。最下位に沈んだチームを1年で見事に浮上させた。
公開日:2020.9.15
1986年、阪急ブレーブスにドラフト3位で指名され入団
秋田の鷹巣農林高校(現在は秋田北鷹)からドラフト3位で阪急入団した。プロ2年目には74試合に出場。オリックスに所属が変わったプロ3年目にレギュラーをつかんだ。
星野伸之のスローカーブを素手で捕球
1990年9月20日、日本ハムとの試合で、星野伸之のすっぽ抜けたスローカーブが外角に外れると、中嶋は右手を伸ばして素手で捕球した。星野は70㌔台のスローカーブと120㌔台の速球による緩急の差を武器に通算176勝を挙げた投手。さすがに素手で捕球されると、あ然とした表情を浮かべていた。
山田久志、佐藤義則、今井雄太郎、長谷川滋利など名投手のボールを受けてきた。1995年4月21日のロッテ戦で野田浩司が日本新となる1試合19奪三振を記録した試合でもマスクをかぶっている。