新大関・高安が挑む名古屋場所!主な新大関の初陣場所を振り返る

7月9日から始まる大相撲名古屋場所。稀勢の里の復活とともに注目されるのが、新大関の高安。2000年以降の、主な力士の新大関場所を振り返ってみた。

公開日:2017.7.9

新大関・高安「全部勝って優勝する」

高安11年ぶりに新大関V宣言!期待の表れ場所前懸賞132本 初日は北勝富士と

 「大相撲名古屋場所」(9日初日、愛知県体育館)
 日本相撲協会は7日、取組編成会議を開き、2日目までの取組を決めた。新大関高安(27)=田子ノ浦=は初日に初顔合わせの平幕北勝富士、2日目は平幕勢との対戦が決まった。高安は愛知県長久手市の宿舎で調整し高らかにV宣言した。
 手に入れるものを明確に口にしてこそ、夢は近づく。稽古を終えた高安は「ベストを尽くし、天皇賜杯を抱きたい」と、千秋楽での歓喜の瞬間を描いた。

高安11年ぶりに新大関V宣言!期待の表れ場所前懸賞132本 初日は北勝富士と

 新大関の優勝は1909年以降、わずかに8人。平成以降では02年初場所の栃東、06年夏場所の白鵬の2人しかいない。歴史を刻む好機に「力強い相撲を見せたい。全部勝って優勝することが僕の掲げること」と気合を入れた。新大関で全勝優勝なら37年春場所の双葉山以来、80年ぶり2人目の偉業になる。

高安11年ぶりに新大関V宣言!期待の表れ場所前懸賞132本 初日は北勝富士と

白鵬 最強力士への第一歩を刻む初優勝

白鵬、高安母の祖国へ「フィリピンの国民の皆さんへ、めでたいなと言いたい」
2006年5月22日デイリースポーツ紙面

【2006年5月22日デイリースポーツ紙面より】新大関白鵬が新時代のトビラをこじ開けた。本割で把瑠都を上手出し投げで退け、同じく朝青龍を押し出した関脇雅山と14勝1敗で並んで迎えた優勝決定戦。慎重に雅山を寄り切って初の賜杯を抱いた。新大関の優勝は02年初場所の栃東以来8人目。21歳2カ月は4番目の年少優勝。

 その後、大鵬を超える幕内最多優勝回数を更新する大横綱になりましたが、その第一歩目が新大関の場所での優勝でした。

朝青龍「チクショー!」悔しさあらわにした貴乃花戦

2002年9月19日デイリースポーツ紙面

【2002年9月19日デイリースポーツ紙面より】痛い2敗目でV戦線から後退した新大関の朝青龍は、大荒れだった。花道の奥で、そして風呂場で「クソーッ」と絶叫。「あんな上手投げで…。ケガした方の足にガーンといってやればよかったよ!」と怒りが噴き出した。突っ張りで攻め、顔面に強烈な張り手も見舞った。だがもろ差しからの右外掛けを外され、逆転の上手投げを食った。「左で外掛けをやればよかった。やさし過ぎたかな」と吐き捨てるように話すと、「チクショー!」を連発。負傷した右足ではなく左足を狙った外掛けをしきりに悔やんだ。

 7場所休場していた貴乃花が、引退の危機を乗り越え出場し、若き新大関の挑戦を退けた一番。これが両者の最後の対戦となりました。対戦終了後に朝青龍が支度部屋で悪態をつき、非難を浴びましたが、大横綱に対しても遠慮のない、その闘争心には驚かされました。朝青龍は10勝5敗で場所を終え「アッという間に終わった。いい勉強でした」とコメントしました。

稀勢の里 V届かず11勝4敗

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