【ボート】鳴門SGの主役は菊地孝平
「オーシャンカップ・SG」(13日開幕、鳴門)
7月の注目は、13日から徳島県の鳴門ボートで開催される「SG・第21回オーシャンカップ」だ。2年2カ月の休催を経て、4月にリニューアルオープンした鳴門で、1988年の現行グレード制導入以降初めてのSGが開催される。6月のG1・鳴門周年を優勝した菊地孝平(37)=静岡・82期・A1=が自身5回目のSGVに燃える。また、今月はとこなめと住之江でG1戦が開催される。
グレード制導入後、初めてとなる鳴門でのSG。残念ながら地元徳島勢からは誰も出場することができなかったが、G1、G2の優勝戦ポイントが出場基準だけに、記念戦線で活躍を続けた精鋭52選手が集結。4月にリニューアルされたばかりの鳴門水面で激しい戦いが繰り広げられる。
その歴史的な大会で優勝を目指すのが菊地だ。前哨戦とも言える6月の当地周年は独壇場だった。代名詞の快Sが次々に決まり、8走すべてで0台とSで他を圧倒したシリーズだった。「節間全部0台は初めて」と菊地自身も目を丸くするほどさえ渡っていた。優勝戦もインからコンマ03のトップSを決めて逃げ切り、通算8回目のG1タイトルを手にした。
昨年は優勝が一般戦(15年1月児島)の1回のみという不振だったが「昨年は歯車が狂って苦しかった。でも、腐らずにやっていれば結果を出せると思っていた」と表彰式では笑顔で振り返った。
SGは14年にオールスター(福岡)、グランドチャンピオン(浜名湖)と連続Vをしたのを最後に優勝から遠ざかっている。「(オーシャンカップに向けて)いいイメージができた」とG1の次に狙うのはもちろんSGだ。鳴門の大時計に愛された菊地が同じ舞台で再び主役になる。