【野球】大谷、マメのアクシデントは打棒爆発の予兆?
エンゼルス・大谷翔平投手が、先発登板した17日のレッドソックス戦で右手中指のマメをつぶし、途中降板した。
このアクシデントは日本ハム時代の5年間でも、数回あった。大谷の場合、右手中指のマメはスイング時に影響ないことから、打者としての出場に支障はない。その間、打者限定出場となるが、日本ハム時代は投げられない時に、打者として好成績を残すことが多かった。
印象として深く残っているのが、日本一を飾った16年シーズン。7月上旬に右手中指のマメを発症し、同月10日の登板を最後に先発復帰は9月7日までかかった。(その間、中継ぎ登板は1回)。マメ自体の影響よりも、マメを気にしながら投げていたことと、登板機会が遠ざかったことで、投球フォームのバランスを崩し、復帰時期が遅れた。
だが、これがケガの功名とも言うべきか、その間、野手大谷が打撃で貢献した。投手大谷としての離脱は投手陣にとって戦力ダウンとなったが、打者大谷が、投手分を不足するに余りある活躍をしていた。
先発復帰の9月7日までの野手成績が驚異的だった。打率・311、出場は40試合で10本塁打、29打点。ゲーム差も7月10日の時点で首位ソフトバンクに5ゲーム差をつけられていたが、先発復帰する9月7日の時点になると1ゲーム差。打者大谷の貢献度は大きかった。
あの復帰までの約2カ月間、野手として結果を残せたのはなぜか。その間、こう口癖のように言っていた。「投げられないことを考えてもしょうがない。できることをやるだけです」。バットを振ることに影響がないことで、打撃練習はしっかりこなし、野手として準備はしていた。投げられない時ほど打席での集中力を研ぎ澄まし、結果を残してきたように思う。
今回は軽症で早期降板にとどまり、予定どおり中6日でアストロズ戦に回ることになりそうだが、今後、右手のマメなどが再び発症した場合、登板機会が空いて打者に専念する可能性もなくはない。もしそうなった時、打者大谷の爆発力にも注目だ。(デイリースポーツ・水足丈夫)
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