内紛シーン逃した?大谷と中田の力関係
グラウンドに不穏な空気が流れた。日本ハム・大谷翔平(21)が18日、沖縄・名護キャンプの練習中、一塁ベース付近で先輩の中田翔(26)に右腕をつかまれ直立不動になった。
大谷が先輩の逆りんに触れたのか。痛みに顔が歪む。衆人環視の前でしばかれてしまうのか。私は決定的瞬間を捕らえようと望遠レンズを構えてシャッターを切った。
すると今度は大谷が先輩の中田の右腕をつかみかえすではないか。いよいよ、エースと主砲の乱闘劇がぼっ発するのか。鬼のようにシャッターを切った。
ところが、にわかに二人の顔が緩み、腕をつかまれた中田がドヤ顔に。大谷もニヤニヤが止まらない。緊迫した空気は、開放的な南国モードに戻った。
なんのことはない。二人は右腕の太さを比べ合っていただけだった。先輩が腕の太さを誇示したかっただけなのだ。
決定的瞬間は幻と消えたが、大谷の直立不動に、普段は見ることのできない、厳然たる力関係を垣間見た。
(写真と文=デイリースポーツ・開出牧)