ファンの声援に感極まるロッテ・佐々木朗希の“裸の心”を激写!

怪物の“裸の心”を激写!ファン感謝デーのオープニングであいさつし、ファンの声援に感極まるロッテ・佐々木朗希=17日、ZOZOマリンスタジアム(撮影・開出牧)
ファン感謝デーのオープニングであいさつし笑顔を見せるロッテ・佐々木朗希=17日、ZOZOマリンスタジアム(撮影・開出牧)
ファンの声援に感極まり涙をこらえるロッテ・佐々木朗希=17日、ZOZOマリンスタジアム(撮影・開出牧)
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 怪物の“裸の心”を激写した。ポスティング制度を使ったメジャー移籍を球団に容認されたロッテ・佐々木朗希投手(23)だ。

 17日にZOZOマリンスタジアムで開催されたファン感謝デーのオープニングでのこと。吉井監督にうながされステージ中央のスタンドマイクの前に立ち、大勢のファンに向かってあいさつ。決意と感謝の言葉を口にして笑顔を浮かべながら、ステージ左手の元の位置に戻った時だ。ファンの声援が飛ぶと、“令和の怪物”の感極まった表情がファインダー越しにアップになった。潤んでいる…。下を向きながらぐっと涙をこらえるようなしぐさ。すぐに上を向いて笑顔を取り戻したが、ほんの一瞬、私にだけ“裸の心”を見せてくれたような気がした。

 入団時からメジャー移籍の思いを球団に伝えていたという“令和の怪物”。入団3年目には160キロ超のストレートと高速フォークで記録ずくめの完全試合を達成。以来、登板する度に何かとてつもないことをやるような期待感があった。私はレンズを向けるといつも完全試合の興奮がよみがえり、アドレナリンが出るのを感じた。

 カメラマン目線で言えば、リーグ優勝、そして日本一という大輪の花を咲かせる姿を“激写”したかったが、一人の人間として、また野球経験者として、東日本大震災を経験し、筆舌に尽くしがたい試練を乗り越えて夢を追い続けた“令和の怪物”には、悔いのない野球人生を送って欲しいという思いがある。

 夢を追う道を選んだのだから、泣くまいと心に決めていたのかもしれない。取材後もずっと、“裸の心”が脳裏から離れなかった。彼が大好きなシンガーソングライターのあいみょんのヒット曲「裸の心」を思い出しながら、このコラムを書くことを決めた。(デイリースポーツ・開出牧)

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