【聞きたい】パチンコがやめられない。身の丈を越えているのは分かっていても、食費の分までつぎこんでしまうんです。休日は予定を入れて、なんとか店に行かないようにしようと思っているんですが、それでも誘惑に負けます。ダメな女です。（３７歳・女性）

　【答えます】私も似たような境遇ですので、おっしゃることはとてもよくわかります。

　私の場合はパチンコではなく競馬ですが、生活費を切り詰めてまで馬券を買ってしまいます。それでも、これまで一度も後悔をしたことはありません。

　なぜかというと、私は競馬が大好きだから。予想はもちろん、目の前を走り抜けるサラブレッドを応援することが楽しいからです。

　私にとって、競走馬はアイドルのようなものです。お金を払ってコンサートを聴きに行くようなつもりで、競馬場に通っています。馬券が外れても、後悔はありません。むしろ勝つと「あんな走りを見せてもらった上で、お金までもらえるなんて！」と思ってしまいます。

　想像してみてください。もし、絶対勝てないとわかっていても、あなたはパチンコに行くでしょうか？もしそれでもパチンコに行きたいのなら、ほかの誰が何を言っても、パチンコをやめる必要はないと思います。

　でも、もし「パチンコ自体が楽しいわけではない、勝てないなら行きたくない」と思うのであれば、他の、やっていて楽しい！と思えることを見つけ、それにお金を使った方が、きっと充実した時間を過ごせると思います。

　何でもいいのです。料理や読書なんて役に立つことじゃなくてもいい、競馬でもいいし、キックボクシングでもいい、あなたが「やりたい」と思えることであれば、それをしている自分を「ダメ」だなんて思わないはずです。

　パチンコや競馬にハマる人を非難する人は多くいます。大切なのはそういった外野の声ではありません。あなたが本当に楽しんでいるのであれば、それでいいのです。

　人生は一度しかありません。胸を張って生きていきましょう。

　◆宇田川那奈（うだがわ・なな）東京都出身、２４歳。東大工学部を卒業し、現在京大大学院情報学研究科に在学。人工知能の倫理観を研究している。大学１年で麻雀を覚え、雀荘通いを続け、今ではプロ雀士の資格を持つ。趣味は競馬という無頼派。