【聞きます】長く会社を経営していましたが、いろいろあって閉めました。人に迷惑をかけず円満な形で清算できたのですが…、これまで自分の周りにいた人の多くが潮が引いたようにさっといなくなりました。業務以外で親しくしていた人も、みんな手のひらを返したように冷たい対応です。世の中ってこんなものなのでしょうか。とてもさみしい気持ちです。（４０代・男性）

　【答えます】こういう経験しているのは、あなただけではないですよ。たとえば、テレビ局でもある人がプロデューサーになったら多くの人が周りに寄っていく。でもその人が地方に転勤になったとたん、周りから人が消えていく…。芸能界でも同じです。私は逆パターンですが、売れない時は知り合いも少なかったけど、売れ始めた途端いきなり親戚も増えました。

　良い時には人が集まってくる。一方で悪い時は人が離れる。これは世の中の常ですよ。ですから、さみしいなどと思わないでほしいです。

　冷静になって周りを見渡してください。今の置かれた状況でも、変わらない付き合いで親身になってくれる人がいるでしょう。そういう人を大事にしてください。その人たちが本当の友達で自分を救ってくれる人です。

　あなたは今、そういう人と出会えるチャンスなのです。自分の近くにいる人を大事にして、また頑張ってここから新しい人間関係を築き、新たなステージで頑張って成功してください。

　実は、このコーナーで私が登場するのは最後となります。これまでたくさんのお悩みを聞かせていただきました。悩み迷う方に、少しでも前向きに生きてほしいと思い、自分の考え方、意見を言わせていただきましたが、そのことが私もすごく勉強になり、自分も頑張らないといけない！！と逆に励まされました。

　これからも楽しい人生を送れるように、お互い頑張っていきましょう。

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　前川　清（まえかわ・きよし）長崎県出身、７０歳。「内山田洋とクール・ファイブ」のリードボーカルとして、６９年「長崎は今日も雨だった」でメジャーデビュー。「そして、神戸」「東京砂漠」などヒット曲多数。個性あふれる語り口でテレビ、ラジオ番組でも活躍中。