現場から送られてきた原稿の価値判断をし、適切な見出しをつけて紙面にレイアウトするのが整理部です。スポーツ紙を読む人なら分かると思いますが、カラー紙面の拡大、コンピュータの進化に伴い、いまスポーツ紙の紙面づくりのバリエーションは、飛躍的に広がりつつあります。
ひと昔前なら思いもつかなかったこと、あるいは思いついても具現化しようのなかったこと。こうしたことがいまや自由自在。それこそ整理記者の発想と腕前一つで、実際の紙面として作り上げることができるわけです。
その一方で報道部と同様、整理記者に求められるものもより多様になってきています。いま手にしたニュースにどのような価値があるのか、一方で読者のニーズは。世界各地から集まってくる多種多様なニュースに対し、こうした判断を瞬時に下し紙面化していく。最高レベルの集中力を要求されるこの瞬間こそ、整理記者の醍醐味といえるでしょう。
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