新妻とともにチャンピオンロードを歩む。ボクシングのＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介（２９）と同スーパーフェザー級王者・粟生隆寛（２８）＝ともに帝拳＝が９日、練習を再開。同時に、山中は沖縄県出身のＯＬ・菊池沙也乃さん（２７）と４月２４日に入籍したことを発表した。また、同ジムの浜田剛史代表（５１）は、山中と粟生の次回防衛戦を８月下旬、選択試合で国内開催を予定していることを明らかにした。

　強敵ダルチニャンを撃退した王者が、結婚発表でメロメロになった。山中は「変な汗が出てきた」と、額をぬぐった。お相手の沙也乃さんは「（タレントの）ベッキー似と言われることがある」という。

　昨年３月の日本王座初防衛の祝勝会から交際が始まり、世界初防衛戦前の今年２月に山中からプロポーズ。「結婚してください」と、得意の左ストレートのような言葉を、沙也乃さんは「こちらこそ」と受け入れたという。沙也乃さんのすてきな点は「う〜ん、すべてです」。呼び名を聞かれ、「しんちゃんです」と答えるなど、終始テレまくりだった。

　結婚後初戦となる２度目の防衛戦は８月下旬を予定。山中は「強い相手。（同級の）ＷＢＯの王者（ホルヘ・アルセ）ともやりたい」と熱望した。同シルバー王者の亀田和毅が挑戦を視野に入れている発言をしたことには、「やりたいなら全然かまいませんよ」と余裕の対応を見せた。

　浜田代表も「（同ジムのＷＢＣ名誉王者）西岡も結婚して強くなった。プラスアルファの、頑張ろうという気になればいい」と歓迎するゴールイン。生涯の伴侶を得てＶ２戦も突破する。