千葉県警は２４日までにプロレスラーのＮＯＳＡＷＡ論外こと野沢一茂容疑者（３５）＝東京都江東区亀戸＝と、紫雷イオこと大館昌美容疑者（２２）＝同＝を大麻取締法違反（輸入）の疑いで逮捕した。

　逮捕容疑はメキシコから成田空港へ２３日に帰国した際、自画像の絵と台紙の間に乾燥大麻約７５グラムを隠し密輸した疑い。東京税関成田支署の検査で発覚し、現行犯逮捕された。県警によると、２人は「絵はファンからもらい、大麻が入っているとは知らなかった」と容疑を否認。「メキシコには旅行と試合で行った」と供述している。

　ＮＯＳＡＷＡは新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」（２７日・後楽園ホール）に５代目ブラック・タイガーとして出場予定だったが、新日本では２５日に欠場を発表予定。昨年２月の仙台大会前夜にはタクシーを盗んで逮捕されており、今後、大手のリングに上がるのは難しそうだ。

　イオの姉・美央はこの日、後楽園ホールでＷＮＣの旗揚げ戦に参加。美央とイオは華名とともにユニット「トリプルテイルズ」を結成していたが、イオは昨年９月１８日のテイルズ興行を最後に脱退している。

　美央によればイオがＮＯＳＡＷＡと交際し始めてから「考え方が違ってしまった」といい、その後は「離れて活動していました」という。

　今回の逮捕も人づてに聞いたといい「離れてしまっても突き放さず面倒をみれば良かった。（ＮＯＳＡＷＡとの交際は）家族として心配だからやめて欲しいと思っていました。悔しさはあります」と、やりきれない心情を隠せなかった。